奇跡は信じる者にしか訪れない

「奇跡」っていうと、意図しなかった事が起こる、みたいな捕らえ方をされるけど、そうじゃなくて、確立は低いけど、起こってほしいこと、そのために日々努力していて、結果起こったことを指すんじゃないかと思ってる。

だから、懸賞に当たったとか宝くじが当選したとかは、「奇跡」じゃなく「偶然」だと思うし、「奇跡」は起きるものじゃなく、起こすものだと思う。そういう意味ではこの記事も「奇跡」と呼んでもいいのかもしれないけど、一般の捕らえ方は「ありえない事が起きた?」になってしまうから、すっごく複雑。

津波避難「釜石の奇跡」に住民ら複雑

釜石市では1000人以上が犠牲になった中、全児童生徒の99.8%に当たる2921人が津波から避難して無事だった。避難行動は「釜石の奇跡」と報道され、防災教育のモデルとして知られるようになった。現在も出版物などが相次ぐ。
市も当初「釜石の奇跡」と呼んだが、2013年3月の庁議で使用しないことを申し合わせた。公文書を含め庁内では「釜石の出来事」に改めた。
震災では避難の途中、保護者に引き渡した児童ら子ども5人が死亡、学校職員1人が行方不明になった。「奇跡」と称賛されることをつらく感じる遺族の申し出が背景にあったという。
学校現場には当初から「奇跡」に違和感があった。市教委は「常識ではあり得ないことが起きたわけではなく、訓練や防災教育の成果。実践した子どもたち自身が奇跡の意味は違うと感じていた」と説明。日頃の取り組みの積み重ねだったことをにじませる。
「既に広く知れ渡った『釜石の奇跡』の表現を止めるのは難しい」との見方もある。ボランティアガイド関係者は「市外から視察に来る人に『釜石の奇跡』を語ってほしいと言われると、『奇跡』ではないとは言いづらい」と打ち明ける。

普段から防災に関わった方の努力の賜物だし、成果がちゃんと発揮されたすばらしい事例だから、もっと広めて欲しい。

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